むし歯や歯周病は、かかってからの治療を行うよりも「出来ないように予防する」ことが最も大切です。
なぜなら、歯の寿命は削れば削るほどに短くなっていき、削られた歯は二度と元に戻ることはないからです。
そのため、長く健康な歯を保つ場合には「むし歯や歯周病を予防すること」が最も効果的です。
「今は何も対策をしていない」という方も、お早めにケアを始めて歯の健康を保ちましょう。
お口のトラブルは初期段階の自覚症状があまりないことがほとんどで、気がつくころには症状が進行していることが少なくありません。
そのため、定期検診による早期発見・早期治療を心がけることはとても大切です。
また、予防や早期治療は治療にかかる時間や費用の負担を軽減できます。
「私の歯は健康だから」と思っている方も、ぜひ一度健診を受けてみましょう。
PMTCは、歯科衛生士による歯のプロフェッショナルクリーニングです。
普段のセルフケアでは落としきれない汚れを除去できるため、定期的に行うことでむし歯を効果的に予防できます。
歯石の除去
専用の器具で、徹底的に歯石・歯垢を除去していきます。
研磨
専用のブラシとフッ化物入りのペーストを用いて、歯の着色を取り除き、1本1本丁寧に磨いていきます。
フッ素塗布
むし歯を予防する効果のあるフッ素を、歯と歯の間や表面に塗っていき、むし歯になりにくい歯にしていきます。
ホームケアアドバイス
どうすればむし歯を予防できるのかというお話と、正しい歯の磨き方をご指導いたします。
歯周病とは、「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれる、自覚症状がほとんどないまま進行する歯茎の病気です。
30歳以上の約8割が感染しているとも言われ、最悪は歯を失うこともある恐ろしい病気です。
症状を自覚して受診をする頃には重度まで進行していることも珍しくないので、歯茎の腫れや違和感を覚えたらお早めに受診することが大切です。
少しでも気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
歯茎が健康的なとき、歯は歯周組織によってしっかりと保持されています。
歯の周りに歯垢(プラーク)がつくことで歯肉に炎症がおこり、歯ぐきが腫れるようになります。
歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて喪失しだします。歯を磨くと出血も見られます。
歯槽骨の喪失が増え、歯が動くようになります。膿がでることもあり、口臭も気になります。
歯槽骨が2/3以上喪失し、歯がグラグラになり、やがては抜けてしまいます。口臭はより強くなります。
歯周治療で最初に行われる処置のうち、「ルートプレーニング(RP)」と「スケーリング(SC)」を合わせて「SRP」と呼びます。
スケーリングは、スケーラーという器具で、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを除去します。セルフケアでは落とにくい汚れを取り除き、歯垢がさらに蓄積されていくのを防ぎ、歯周病の予防と改善を行います。
歯と歯茎の間に汚れが溜まることで炎症が起こると、歯周ポケットはどんどんと深くなっていきます。ルートプレーニングでは、麻酔をして専用の器具を用いて歯の根っこの歯石を取り除くことで、歯周病菌を除去でき、炎症を抑えて歯周ポケットを引き締めることができます。
歯と歯茎の間に汚れが溜まることで炎症が起こると、歯周ポケットはどんどんと深くなっていきます。
麻酔をして専用の器具を用いて歯の根っこの歯石を取り除くことで、歯周病菌を除去でき、炎症を抑えて歯周ポケットを引き締めることができます。